私自身の関心分布を知るために「ワークグラム」をやってみました。
「強み」の源泉である「関心」のことを、もっと知っておきたいと考えたからです。
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「関心」から生まれてくる「強み」
最近はドラッカーを筆頭に、「強み」をいかせと言われるようになりました。
「弱み」を克服するのではなく、「強み」をいかせる組織になろうと。
成果をあげるには、人の強みを生かさなければならない。弱みからは何も生まれない。結果を生むには利用できる限りの強み、すなわち同僚の強み、上司の強み、自らの強みを動員しなければならない。強みこそが機会である。強みを生かすことは組織に特有の機能である。(経営者の条件)
ただ、この「強み」という言葉は定義がやや曖昧です。
ドラッカーの著書を見ても、日本語で「強み」となっているところが原文だと「strength」「competence」「capability」「what they are good at」のように、様々な表現が使われています。
私はこれらの「強み」を大別すると、以下の2つだと理解しました。
- 成果をあげるために直結する「能力」を指す場合(狭義の強み)
- 「能力」を生み出すキッカケとなる「関心」も含む場合(広義の強み)
図にすると以下のような感じです。
「capability」は広義の強み、それ以外は狭義の強みであるように感じました。
考えてみると当然のことなのですが、人の能力は関心から生まれます。
私はITやマーケティングが好きですが、最初は「面白そうだな」という関心から始まりました。
そんな発見から、自分が持っている関心の分布(何に関心を持っていて、何に無関心なのか)を知りたいと思いました。ストレングスファインダー、VIA-IS、ビッグファイブなど知名度の高いツールがありますが、ここでは能力という強みではなく、より「関心」にフォーカスするため、ワークグラムというツールを使ってみました。
ワークグラムで自らの関心分布を探る
ワークグラムには40項目版と117項目版があります。
せっかくなので117項目版で詳細にやってみました。
117個の質問(文章)があり、それに強く賛同する場合は10点。
全くそう思わない場合は0点。
直感的に点数をつけていきます。
私の場合は10点が6つもあったので、最後にこの6つをより吟味して感覚的にバチっとハマる感じがする3つを選びだしました。(この3つだけ20点にしました)
上位3つは以下の通りです。
- 実践伝道者
- チャレンジャー
- セルフマネジメンター
自分の心身の健康をはじめとして、望ましい状態を維持し、より良い生き方や在り方を日々実践し続けることに喜びを感じる
自分にとって意外だったのが「セルフマネジメンター」です。
「実践伝道者」や「チャレンジャー」は何となく前から想像できましたが・・
セルフマネジメンターは文章からパワーを感じたのです。
「めっちゃ自分らしいな」と。
これだけ質問(文章)も挙げておきました。
他には3位に入った「守護者」もちょっと意外でした。
一方、関心がない要素はたくさんありました(汗)
代表的なものは以下の通りです。
- アーティスト
- 交渉家
- ガードマン
会社員時代、海外との契約交渉とか、面倒くさくて仕方なかったのを思い出しました(笑)
スキル主導ではなく、関心主導で学びや経験を選んでいく
面白いのは、全く同じ職業に就いていたとしても、発揮している関心や能力は異なることです。
例えば、ある有名な一部上場企業の経営者は、このワークグラムを行って「経営家」に興味がないことが分かりました(笑)
しかし「変革者」などの他の関心を活かして、組織をまとめていたのでした。
ですから私たちは、どんな職業に就きたいか?とか、どんなスキルを身に着けたいか?ということではなく、どんな関心を持っているか?によって学びや経験を選択していけば良いと考えました。
私自身、今回ワークグラムをやったことで、自分の関心軸を再認識することができました。
この関心を活かせるように、仕事内容や学びの対象を選んでいきます。
- 強みには狭義(能力)と広義(能力+関心)がある
- 関心が能力を開発するので、関心を知っておくことが大事
- 関心を知るためのワークグラムをやってみました
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【編集後記】
今日は父親の納骨です。
新型コロナでずっと延期になっていたので、一歩前進。
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