生産性、上がっていますか?
生産性を上げるための様々な方法論が語られています。実際に生産性が上がっていると実感している会社と、そうでない会社の差は開くばかりです。この記事では、組織・個人に関わらず、確実に生産性を高める最善の方法を1つだけご紹介します。
<スポンサードリンク>
Contents
生産性とは?
生産性とは、投下したリソース(時間・お金・人材・エネルギーなど)に対して、得られる効果(売上・利益・製造物など)の割合です。私たちのビジネスは全て、何らかのリソースを投下して、それを売上や利益に変換しています。生産性を上げるには、以下の2つの方法があります。
- 今までより少ない時間で、同じ効果を得る。(分母を小さくする)
- 今までと同じ投下リソースで、より多くの効果を得る。(分子を大きくする)
労働時間を増やして、得られる効果を増やしても、生産性は上がりません。分母を大きくして分子を大きくしているからです。実際には、長時間労働になればなるほど、人間はパフォーマンスが落ちていきます。
なお、この2つには大きな差があります。投下するリソースをゼロにすることはできません。限界があるからです。一方で、得られる効果には、理論上、上限はありません。
ある程度、無駄を省いて分母を小さくしたら、それ以上の分母縮小よりも、分子を大きくするような活動に変えた方が良いでしょう。
生産性を確実に高める、たった1つの方法
生産性を確実に高める方法は、「早く始めること」です。
成果を得るには、何らかの行動が必要です。新サービスを販売するなら、一刻も早く潜在顧客に会うこと。実際にサービスを提供し、お客様の反応を見た上で、サービスを改善すること。この繰り返しで、サービスそのものは良くなりますし、売り方もうまくなっていきます。
しかし、潜在顧客に会うことをせず、机上でウンウン唸ったところで、いつまでも成果を得ることはできません。顧客からのフィードバックもないので、サービスも売り方も改善されません。
一歩でも早く踏み出すことが、結果として生産性を高めるのです。
大企業からイノベーションが生まれにくい理由は、早さがないからです。なんでも稟議で決めるので、最初の一歩目が遅くなってしまいます。アイデアがないわけではなく、組織としての意思決定が遅すぎるのが問題なのです。一方、スタートアップなど組織の小さな企業は、意思決定が早いもの。だからイノベーションが生まれるのです。
早さが生産性を高める理由をまとめます。
マーケット動向
顧客に認知されるには、市場に商品・サービス・ブランドなどを投下するのが早いほど有利です。結果として、より多くの顧客を得ることができます。
経験曲線効果(エクスペリエンス・カーブ)
商品をつくったり、売ったりするオペレーションは、経験を積むとともに改善されていきます。早く動き始めた方が、この経験曲線効果を得やすいのです。
<スポンサードリンク>
たった1つの方法を実施するのに必要なマインド
このように「早く動くこと」が確実に生産性を高めます。しかし、いざ動こうと思っても「動けない」という組織・個人が多いものです(偉そうに記事を書いていますが、私も筆頭です。)。では、早く動くためには、どんなマインドが必要なのでしょうか?
失敗は経験である
早く動き出せば、失敗も増えてしまいます。ただ、失敗はそこで止めてしまうから失敗なのであって、経験として何かを学び、次につなぐことができれば、失敗ではありません。「経験を得るために始める」くらいの気持ちで良いのではないでしょうか。
PDCAを回しまくる
1点目と同じことですが、最初の失敗を恐れて動けなくなるよりも、PDCAを回し続けて改善していくことが大切です。最初から改善し続けるつもりで始めれば、一歩目の失敗など、気にしなくなります。
そして「やってみたからこそ見えてくること」があります。見えた結果、継続する価値がないと判断したら、止めてしまえば良いのです。それも失敗ではなく、経験・学びです。
変化の激しい時代だからこそ、「一歩目の早さ」は一層、重要性を増しているように感じています。
- 生産性を上げるなら、一刻も早く始めてしまうこと
- 顧客に覚えてもらうにも、改善するためにも早さが勝負になる
- 失敗を避けるよりも、改善することを重要視する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メルマガ『経営は100種競技!』を毎日配信しています。
マーケティングやITを身につけたい。
ビジネスを楽しみたい。
変化・成長したいというビジネスパーソンにお読みいただいています。