仕事術

「話す仕事なんて絶対いや!」だった私が今、気をつけていること

私は人前に立つのが苦手で、講師などの話す仕事は「絶対、嫌だ!」と思っていました。
社内のプレゼンテーションはおろか、チーム内のミーティングで発表するのも嫌でした。

そんな私が今、週に何度か登壇する講師になっているのですから、不思議なものです。
当時の私にアドバイスするとしたら?という視点で、ポイントをまとめてみました。

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緊張はした方がいい

人前に立つと、緊張しますよね。
週に数回登壇するようになった今でも、私は緊張します。
(元々、人見知りですので)

確かに、我を忘れてしまうほどの、過度な緊張はない方がいいかもしれません。
その一方で、適度な緊張感はあった方が、良いプレゼンテーションができます。

私の場合、緊張感なく自分ひとりで練習するときよりも、
適度な緊張感のある本番の方が、明らかに良いパフォーマンスを発揮できます。
緊張は、あった方がいいのです。

ちょっとドキドキする。
背中や脇から汗が滴る。
それくらいで大丈夫。

「良い結果を出したい」
「相手に分かりやすく伝えたい」
と本気で考えている証拠です。

ちなみに、私なりの緊張をほぐす方法があります。
最初の第一声を、ハキハキとハッキリと話すことです。
ですから、最初の第一声だけは、何を話すか決めておきましょう。
(聞く人にとっても、第一印象になるので重要です)
最初の一声をスムーズに乗り越えられると、少し安心して、落ち着きます。

細かなスクリプトよりも、大きな流れを把握

たまに喋ることを一字一句、準備している人を見かけます。
私はそういうやり方はしません。
(やり方は人それぞれなので、自分にあったやり方が良いと思います。)

  • 一字一句、間違いなく話すことが目的ではない
    (かつ、一字一句読まれてしまうと、聞く側は飽きやすい)
  • 参加者の反応や雰囲気、その場の出来事で話すことは変わり得る
  • ポイントだけ押さえた上で、そのときの自分から紡ぎ出される言葉が大事

と考えているからです。

資料(スライド)の準備時に、そのスライドで伝えたいポイントだけを把握・メモしておきます。
※と言うより、本来はポイントが決まるからスライドが作成できるのですが。

その上で、そのポイントをどう説明するのか?言葉を選ぶのは、ぶっつけ本番。
ポイントさえ押さえておけば、そんなに話は取っ散らからないものです。
自分を信じましょう。
(登壇の機会が得られている時点で、その分野のプロなのですから)

それよりも「全体の流れ」を押さえておく方が重要です。

  • 今、全体のどこを話しているのか?
  • 全体から見ると、どういう位置づけなのか?
  • 重要なポイントなのか?参考情報なのか?

これらを見失うと、プレゼンター自身が混乱してきます。
私は基本的に、スライドのまとめ(1ページに 6~12ページくらい)が見えるようにして、お話をしています。
(慣れているコンテンツの場合は見ませんが)

流れと言うのは、例えば「背景→課題→解決策→効果」のようなものです。
「さっきまで課題の話をしていて、今は解決策を話している」というような意識が、常に頭の片隅にあります。

起承転結でも何でも、自分が使い慣れた流れがあれば、それを使いましょう。

  • 1枚1枚のスライドはポイントを押さえた上でのアドリブ
  • 全体の流れ、今の位置づけを見失わない

「間」を恐れずに活用する

登壇経験が浅いと、怖いのは「静寂」です。
つい、次へ次へと話したくなってしまいます。
特に緊張している場合。

ただ、聞く人にとっては、初めての話です。
登壇者よりも、聞く人の方が、情報処理に時間が掛かります。

  • 話の区切りになるところ
  • 重要なポイントと認識して欲しいところ
  • 少し考えて欲しいところ

こういうところで、敢えて間を取ります。

3~7秒くらいで十分です。
講師として落ち着かなければ、敢えて飲み物を飲んだりしても良いでしょう。

私は区切りの場面では、
「ここまででご質問ありませんか?」
「些細なことでもご質問いただくと、他の方の学びにもなりますので」
などと投げかけつつ、数秒間、待つようにしています。

講師にとっても、聞く側にとっても、頭を整理する貴重な時間です。

オマケ

あとはオマケです。
こんなことも気をつけているかな~と。

  • 真剣に聞いてくれている人の反応を大切に
  • 眠そう・つまらなそうにしている人は見ない
    (慣れてくると、そういう人を振り向かせるのも楽しくなります・・笑)
  • 直前に食べ過ぎない
  • 手元はシンプルに片づけておく(特にオンラインの場合)
  • 少し早めに会場入りして、参加者と挨拶などをすると緊張がほぐれる
    (場の空気づくりもできる)

最後に、「登壇」と言っても、コミュニケーションの一形態に過ぎません。
つまり主役は講師だけでなく、聞く側も。
相手のことを思いやりつつ話をすれば、きっと相手に伝わると思います。

まとめ
  • 緊張は必要
  • 一字一句よりも、全体の流れとポイントを押さえる
  • 間を恐れずに活用する

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【編集後記】
今朝、ランニングしながらお伝えしたことを記事化してみました。
登壇が上手くいくことをお祈りしています。


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渋屋 隆一
プロフィール
マーケティングとITを駆使した「経営変革」「業務改善」を得意としています。コンサルティングや企業研修を通じて、中小企業の経営支援をしています。中小企業診断士。ドラッカーや人間学も学び中。趣味はトライアスロン・合気道。 詳細はこちらです。
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